定量吸入器(MDI)とは何ですか?
吸入呼吸薬は、多くの場合、定量吸入器(MDI)と呼ばれる装置を使用して服用します。 MDIは、マウスピース付きのプラスチックホルダーに入った加圧式の薬のキャニスターです。 スプレーすると、信頼性が高く、一貫した投薬量の薬剤が得られます。
MDIを使用するには2つの方法があります。 多くの場合、好ましい方法は、バルブ付き保持チャンバーと呼ばれる装置を使用することです(図1)。 これらのデバイスはMDIに接続し、薬剤の「スプレー」を保持します。 それらはMDIを使いやすくし、薬をより良く肺に入れるのを助けます。 MDIは、チャンバーなしでも使用できます(図2)。 これらの方法を以下に説明します。 ヘルスケアの専門家が、どの方法があなたに最も適しているかを判断します。
プライミング:プライミング(使用前に1つまたは複数のパフを空中にスプレーする)は、吸入器が使用できる状態にあり、正しい量の薬剤を投与することを保証します。 プライミングはデバイスによって異なるため、薬に付属している患者の指示を読むことが重要です。
図1
バルブ付き保持チャンバーを備えたMDIの使用(図1)
- MDIとチャンバーからキャップを取り外します。 良く振る。
- MDIをチャンバーの開放端(マウスピースの反対側)に挿入します。
- チャンバーのマウスピースを歯の間に置き、唇をしっかりと密閉します。
- 完全に息を吐きます。
- キャニスターを1回押します。
- ゆっくりと完全に口から息を吸い込みます。 「ホーンのような」音が聞こえる場合は、呼吸が速すぎるため、速度を落とす必要があります。
- 薬が肺の気道に到達できるように、10秒間息を止めます(ゆっくりと10まで数えます)。
- 医師が注文したパフごとに、上記の手順を繰り返します。 パフの間に約1分待ちます。
- 終了したら、MDIのキャップを元に戻します。
- コルチコステロイドMDIを使用している場合は、使用するたびに口をすすぎ、水またはうがい薬を使用してうがい薬を飲んでください。 ステロイドMDIを備えたチャンバーを常に使用する必要があります。
図2
チャンバーなしでMDIを使用する(図2)
- MDIからキャップを取り外し、よく振ってください。
- ずっと息を吐きなさい。
- 吸入器のマウスピースを歯の間に置き、唇をしっかりと密閉します。
- ゆっくりと息を吸い始めたら、キャニスターを1回押し下げます。
- できるだけゆっくりと深く呼吸を続けてください。 (完全に息を吸うには約5秒かかります。)
- 薬が肺の気道に到達できるように、10秒間息を止めます(ゆっくりと10まで数えます)。
- 医師が注文したパフごとに、上記の手順を繰り返します。 パフの間に約1分待ちます。
- 終了したら、MDIのキャップを元に戻します。
- コルチコステロイドMDIを使用している場合は、上記のようにバルブ付き保持チャンバーを使用する必要があります。
MDIとチャンバーのお手入れ
ほとんどのMDIの場合、穴が詰まらないように、キャニスターを取り外し、プラスチックホルダーを温水で週に1回すすぎます。 よく振って風乾させます。 吸入器をホルダーから取り外すことができない薬がいくつかあります。 これらは通常、マウスピースを布で拭くか、乾いた綿棒で掃除する必要があります。 吸入器に付属している患者への指示を参照してください。
チャンバーは週に1回程度掃除してください。 チャンバーの端にあるソフトリングを取り外します。 スペーサーを中性洗剤を含む温水に浸します。 慎重に洗浄し、すすぎ、余分な水を振り落とします。 手で乾かさないでください。 完全に風乾させます。 チャンバーをビニール袋に入れて保管しないでください。
MDIを確認する
吸入器に残っている薬の量を知っておくことが重要です。 MDIに含まれるパフの数は、キャニスターの側面に印刷されています。 その数のパフを使用した後は、スプレーを続けても吸入器を廃棄する必要があります。 使用したパフの数を追跡します。 また、この合計にプライミングパフを含める必要があります。
症状を制御するために毎日MDIを使用する場合、MDIのパフの総数を、毎日使用するパフの総数で割ることにより、症状がどのくらい続くかを判断できます。 例:2パフx1日2回=1日合計4パフ。 120パフで、MDIは30日間続きます。
必要な場合にのみ吸入器を使用する場合は、吸入器にスプレーする回数を追跡する必要があります。 一部の新しいMDIには、カウントデバイスが組み込まれています。
MDIに投与量カウンターがない場合は、MDIに接続し、吸入器を押すたびにパフの数をカウントダウンするデバイスを入手できます。 これらのデバイスの詳細と、アドオンデバイスなしで薬を追跡する最善の方法(必要な場合)については、医療専門家に問い合わせてください。